瑞祥七福神 布袋尊図 - 現代浮世絵 | 令始画帳
現代浮世絵

瑞祥七福神 布袋尊図

瑞祥七福神シリーズの布袋尊図

技法 / Tools photoshop, デジタル彩色
カテゴリー / Category 現代浮世絵

画題について

七福神の一柱であり、笑門来福、夫婦円満、子宝の神として広く親しまれる布袋尊を主題とした吉祥画です。布袋尊は、実在した僧侶がモデルとされ、その太鼓腹は広い度量を象徴しています。本作では、宝物が詰まった大きな袋にゆったりと寄り掛かり、左腕には「寿」の文字が刻まれた大きな盃を抱え、右手には災厄を払い福を呼ぶ芭蕉扇を手にした姿を描いています。首にかけた大きな数珠や、周囲に漂う瑞雲は、あらゆる願いを包み込み、幸福へと導く瑞祥(めでたい兆し)の情景を表現しています。

作品について

数ある神々の中でも、布袋尊が体現する「一切を包み込むような寛容さ」と「執着のない楽観」は、現代を生きる私たちにとって最も必要な心の在り方ではないかと考え、描きました。 何事も深刻に捉えがちな日常において、袋に寄り掛かり大きな盃を抱えてゆったりと構える布袋尊の姿は、心のゆとりを取り戻すための象徴です。あえて伝統的な数珠や芭蕉扇といった法具を重厚に描きつつ、「寿」の文字を掲げた大盃を強調することで、単なる開運の記号としてではなく、人生を謳歌し、自ら福を招き入れるという能動的な喜びを表現したいと考えました。この作品を眼にするたびに、自然と表情が和らぎ、周囲との調和や円満な日常を慈しむきっかけとなることを願って制作しています。