【日本の妖怪】火車(かしゃ)|葬列を襲い亡骸を奪い去る、地獄からの紅蓮の使者

佐脇嵩之『百怪図巻』より「火車」

生者の悲しみを切り裂くように現れるその暴力的なまでの神出鬼没さは、単なる恐怖の対象というだけでなく、故人の生前の行いを裁くという宗教的な戒めも含んでいます。「悪事を働けば火車が来る」という言説は、共同体における道徳心を守 … 続きを読む

狩野探幽が描く「龍」の正体 ―― 江戸の秩序が生んだ、静かなる迫力

日本の絵画史において、龍は常に主役級の画題でした。しかし、室町時代の荒々しい水墨画とも、桃山時代の豪華絢爛な龍とも違う、独自の「龍」を完成させた男がいます。江戸幕府の御用絵師、狩野探幽(かのう たんゆう)です。彼が描く龍 … 続きを読む